あおい薬局
拡張型心筋症に新たな治療法
2010年2月7日 NHKニュース
心臓の筋肉の働きが弱まる難病「拡張型心筋症」は、心臓移植しか根本的な治療法がないとされていますが、患者の血液から病気を悪化させている物質を 取り除 き、心臓の働きを回復させようという新たな治療の臨床試験を、慶応大学病院など国内8つの医療機関が今月から共同で始めることになりました。
「免疫吸着療法」と呼ばれるこの新たな治療法は、拡張型心筋症の患者の血液を人工透析と同じように体の外でろ過し、病気悪化の原因とみられるたんぱ く質を 取り除くものです。今月から始まる臨床試験には、慶応大学病院のほか、東大附属病院や北里研究所病院など国内の8つの医療機関が参加し、治療で心臓の働き がどの程度回復するかなどを詳しく調べる予定です。これまで海外などで行われた試験では、治療で心臓の筋肉の働きが回復し、2〜3分しか歩けなかった患者 が、普通の家事をこなせるようになったり、社会復帰して働けるようになったケースもあるということで、今回の臨床試験の結果が注目されています。これにつ いて、慶応大学病院の吉川勉准教授は「すべての患者に効果があるとはいえないが、どのような患者に有効かわかれば、治療成績をさらによくすることができ る。心臓移植以外に根本的な治療法がないなか、移植を補う有効な治療法として確立していきたい」と話しています。
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